イランで面白いなと思ったのが壁の落書き、ではなく看板代わりに壁にいろいろ書いちゃう所。この写真は幹線道路沿いの商店。「種々のサンドイッチと朝食」「いらっしゃいませ」「熱湯とお茶」「ソーセージ・ハンバーガー」なんて書いてます。
「熱湯」っていうのはお茶用。イラン人は中毒じみてるほどお茶が大好きなので、ドライブの際もマイポットを持ち歩いて、道中の店でお湯を買って一服するのです。街道沿いの店には大抵サモワール(ロシア起源のお茶用給湯器)が置いてあって、コックを開いてお湯をもらいます。
ちなみに暑い季節でもアイスティーは見かけたことが無く、ホットティー一択です。
店舗以外でも文字が書かれている建物はよく見かけます。これは「メッカ巡礼」「貧困者」「ゴヘスターン金曜礼拝本部」(多分)とか書いてあります。
活字体でなく、筆記体で書かれているので、私レベルだと解読が困難(単語力も無いし)な場合も多々あります。いつかすらすら読めるようになりたいものです。
書かれる内容は、社名と電話番号のような実務的なものから宗教的な評語っぽいのまでバリエーション豊富。一方で日本含む諸外国のように、スケボーやローラースケートの若者がスプレーで書く落書き(偏見ですかね・・・)はほぼ見かけません。とは言え、落書きではないにせよ適当な殴り書きも多いので全部が全部美しいってものでもないのですけれど。
文字じゃないですがこんなのも。南欧チックでかわいい感じ。土煉瓦造りの家は窓が少なくてさびしいからでしょうか。
イラン国内の長い長い車移動の時は、いつも窓から壁に書かれた文字を眺め、解読を試みてひまつぶししているのです。