rugsrang

2017年11月10日1 分

ナイバンド村

 ナイバンド村。テヘランから最も遠い村のひとつです。ケルマーンからデイフーク・タバスへ向かう道路沿いにありますが、この村から隣村までは北に直線距離で70km、南には100km離れています。その間には人は定住しておらず、石ころのころがった砂漠地帯がひろがる絶海の孤島のような村です。

 なぜこんな所に村があるかというと湧き水があるからに他なりません。小路の堰には清らかな水が流れています。その水でナツメヤシやオレンジなどを栽培しています。不毛な砂漠の中にあって、この村の周りだけは緑が茂っていました。

 堰に流れる水で、村の子供たちに持参した水風船を作ろうとした所、一個目でポンプが破裂して水を被ってしまいました。集まっていた子供たちに「壊れた壊れた!」と笑われます。せっかくはるばる持ってきたのに残念至極。メードインジャパンなのに・・・。

 小高い丘に連なる小さな四角い家々と、遠くに広がる砂漠の対比が美しい風景を作り出しています。

 以前写真を見てから、一度訪れてみたかったナイバンド村。この村では絨毯はつくっていませんので、再訪することは無いでしょう。しかしイラン各地に点在する美しい村々を巡る旅もまた、面白いものです。

#南ホラーサーン州 #イランの村

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