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  • 執筆者の写真rugsrang

ナインの街



ナイン 金曜モスク

  イスファハーンとヤズドの中間地点にある街、ナイン。ご存知の通り有名なペルシャ絨毯産地で、その落ち着いた色合いは日本でも非常に人気が高いです。実はナインの絨毯づくりの歴史は比較的浅いものですが、都市としてのナインは歴史ある古い街です。

 ナインのシンボルともいえる、マスジェデ・ジャーメ(写真)はイランで最も古いモスクのひとつで、9世紀に建設されました。華やかなタイル装飾はありませんが、すっくと立った一本のミナレットが印象的なモスクです。


ナイン 金曜モスク メヘラーブ

 写真のメヘラーブ(メッカの方向、これに向かって礼拝をおこなう)のレリーフはセルジューク朝期(10世紀)のものといわれています。


ナイン モスク内部

ナイン モスク内部 明り取り

 階段を降りるとモスクの地下にかなり広い地下礼拝堂がありました。薄い大理石の板を通してぼんやりと光が入ります。暑い地域なので夏には地下で礼拝を行っていました。ひんやりとして涼しいです。


ナイン アーブアンバール

 暑く乾燥した砂漠気候のため、水はカナート(地下水路)で引いています。写真の中央、左右にバードギール(採風塔)のあるドーム型の建物はアーブアンバール(地下貯水池)です。冷たい澄んだ水が貯められています。


キリム織機

暑いので地下につくられたキリムのワークショップ。



 滞在時間のほとんどを絨毯工房にいて街並みの良い写真が撮れませんでした。最後の写真は拾い物の画像です。

 イラン旅行の際は、イスファハーンから足を延ばしてナインへもいかがでしょう。イスファハーンの東バスターミナル(テルミナーレ・ジェイ)からヤズド行に乗って3時間位です。乗り合いタクシーもあってそちらは2時間程度です。

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